ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」 他 (2CD) [Import] (KONZERT FUR KLAVIER & ORCHESTER|KONZERT FUR KLAVIER & ORCHESTER)
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発売日: 2005-01-25
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DISC情報
クリエーター
作曲 : ベートーヴェン a g t作曲 : チャイコフスキー a g t
指揮 : カール・ベーム a g t
オーケストラ : チェコ・フィル a g t
演奏 : エミール・ギレリス(P) a g t
トラック
Disc:1
1: ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」2: チャイコフスキー:交響曲第4番ヘ短調
3: 「皇帝」のリハーサル
ユーザー・レビュー
知られざる名演奏
聴きどころはむしろチャイコフスキーの4番。
かつてNHK・FMでオーストリア放送協会提供のテープとして放送された。それをオープンでエアチェックして大事にしていた。ベームとチャイコという意外な組み合わせだが、すごい演奏。ベームだって炎のように燃え上がる熱演をすることがあるのだというだけで驚き。しかも、録音が素晴らしかった。長年繰り返し聞いた秘蔵のテープであり、あの頃はこの名演奏を知っていることだけでも自慢だった。
CDになってあらためて聴いてみると、デジタル時代の今の基準ではやや荒いかもしれないが、オーディオ的聴きどころ満載のこの曲を見事にとらえている。臨場感満点の会場雑音未処理ライブとしても至高の存在といってよい。
この曲の知る人ぞ知る的名盤だろう。
チャイコフスキーが圧倒的な名演です
カール・ベームがチェコフィルを指揮した1971年のライヴを収録。収録曲はベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番(ピアノ:ギレリス)とチャイコフスキーの交響曲第4番。
ここでの「聴きもの」はなんといってもチャイコフスキーである。カール・ベームのレパートリーはモーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、ワーグナー、ブルックナー、ブラームス、R.シュトラウスといった独墺の作曲家が中心である。私もカール・ベームという指揮者には「典型的な独墺巨匠」というイメージがあり、チャイコフスキーについては晩年にロンドン交響楽団と3大交響曲をスタジオ録音してはいたけど、間違ってもメインという印象はない。
しかし、ここで聴くチャイコフスキーは素晴らしい。ベームは、曲想の「激しさ」に、畳み掛けるような切迫感をもって応えていて、まさに全身全霊を込めた迫真の演奏となっている。冒頭、ほの暗く、しかし屹立としてはるかな孤高を感じさせるファンファーレから、やや早めのテンポでグイグイ曲を引っ張っていく。巨匠の力感がビシビシ伝わってくる。ティンパニ、金管の呼応も凄まじく、緊張感の高まりとともに勢いを増す加速感も見事。そしてききての鼓動を高めるようなクレシェンドのリアルさ。第1楽章のフィナーレの決然たる音楽の輪郭も得難いものだ。第2楽章は暗い運命を潜ませた憂いが表出されるし、第3楽章の転換と帰結もスピーディーで決まっている。終楽章では喜びの開放が得られるが、そこでも暗く刺す「暗い予兆」が見事な陰影を与える。弦のうねりもエネルギーに満ちていてまさに壮観だ。
それに比べるとベートーヴェンは今ひとつ。私は従来からギレリスのピアノがあまり理解できないが、ここでも面白みにかける演奏。象が鍵盤に飛び乗ったのかと思うようなフォルテシモを連発するが、技術的なほころびが多いし、音楽的な美観に不足している。「色気」の要素がまったくない。オーケストラは好演だと思うが、個人的にはCD化はチャイコフスキーだけでよかったのではないか、と思った。というわけで、チャイコフスキーだけなら星5つだったが、こちらも含めて、となるので星4つ。あと録音状況も大味で、あまり良いとは言えない点が残念。
ベームのフルエナジー爆発!
皇帝:冒頭はやや省エネ気味だが次第に白熱していき、ギレリスの強打鍵が随所に現れる。ことに大爆発の三楽章冒頭は凄い!リハーサル風景も必聴。
チャイ4:皇帝以上に凄い!第一楽章からエンジン全開、随所でBohmの足音が聞こえる。ホルンも凄いが、なんといっても弦が美しい…。ティンパニの轟音も凄い。第二楽章も実演ならではの圧倒的な高揚感。弦が抜群に巧い。豊かな起伏の三楽章を経て、激情の終楽章。冒頭から大爆発、巨匠燃えに燃えまくる!打楽器大奮闘、締め上げられ必死に弾く弦の音色も生々しく臨場感ある。録音良好、必聴の1枚、いや2枚!
燃えた時のベーム
『皇帝』は良くも悪くもライブの臨場感は出ていますが、全体の完成度としては後のポリーニ&VPO盤には及ばないような気がします。ギレリスの強靭で骨太のピアノは如何にもベーム好みではありますが、『皇帝』という曲の性格からいうと、いささか華やかさに欠けるというか、イマイチ面白みが足りません。
チャイコには度肝を抜かれました。ベームのチャイコといえばロンドン響との録音を思い出します。安っぽい感傷とは無縁の、強固な構成とオーソドックスな美しさを持った演奏でしたが、このザルツブルグライブではさらにこの巨匠の気迫、熱い推進力が前面に押し出されます。老巨匠の阿修羅の形相が目に浮かぶようです。しっとりと艶っぽく、木の温もりさえも感じさせる味わい深い弦の音色。耳をつんざく金管のファンファーレなどチェコフィルの持つ音楽性の豊かさは特筆すべきものでしょう。
最強のチャイコフスキー「第4番」
1971年のザルツブルク音楽祭のライブ盤。
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」と
チャイコフスキーの交響曲第4番を収録した二枚組CD。
このCDで初めて「第4番」に出会い、そして
これをきっかけにいろんな演奏家の「第4番」に
手を出しましたが、未だこれを越える演奏に出会え
ておりません。
初めて聴いたときはあまりの素晴らしさに
感極まって涙腺が緩くなりました。
(クラシック聴いて泣いたのはベートーヴェンの
「第9」以来でした)
約42分間の演奏全編に溢れる「熱情」「興奮」
「情熱」を持った演奏に加え、さも自分がそこ
(演奏会場)にいるかの様な気を起こさせる録音
の妙!
とにかく騙されたと思って一度聴いてみて下さい。
絶対損はさせませんから。
(第4番を最初から好まない方を除く)
カール・ベームとチェコフィルという珍しい
組み合わせ(だと思います)という点でも聴く価値
のある一枚だと思います。
ピアノ協奏曲は上記の演奏者にギレリスを迎えて
取り組んでます。
聴衆を魅了する演奏となっており、こちらも安心して
聴けますよ♪